花牡丹

「伝統書体シリーズ」として漢字は台湾、仮名は日本で開発した書体です。

花牡丹(隷書体)は、文字形象が定着した中国漢王朝を代表する、もっとも正当な書体として評価が高い書体です。漢字はそのような伝統をおもくみて、正統かつ伝統的な姿を持ちながらも、新しい時代に対応できるデザインとしました。書かれたのちに石に刻まれ、その風化と風蝕をへてきた素朴で古拙感を漂わせる形象や、抑制された横画のうねるような波磔(はたく)、そしていくぶん扁平で八分隷(はっぷんれい)の安定感もそなえています。仮名は波磔や扁平の味を抑制しておだやかな表情を持たせ、漢字と自然に融和させることを試みました。

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